総選挙で敗れたある政党の半年後の末路―「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018」後日談

先日、ある店の「見切り品コーナー」を見ている(漁っている)と、ある商品が目について、思わず手に取ってしまった。

そのパッケージに貼られた値札と、そこから値引かれる「○○円引き」のシールを見比べ、賞味期限を確かめたうえで少し逡巡した後、自分を納得させるようにそれを買い物かごに入れ、レジに向かった。

この時、私は、約半年前の、とある総選挙のことを思い起こしていた。

それは、

「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018」(株式会社明治)

だ。

今回は、ある見切り品をつかんだことをきっかけにして、半年前の総選挙の再考察と、2019年の展望について述べることとしたい。

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スナック菓子「きのこの山」・「たけのこの里」は、株式会社明治の商品です。]

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改ざん社会の末路―大阪府警を参考に

改ざんという妖怪が日本中を徘徊している

もはや例示の必要がないほど、日本中に改ざんが行き渡っている。

その一方で、改ざんに対する「慣れ」とでもいうべき態度も、蔓延しつつあるようだ。

改ざんに慣れた社会、その「なれの果て」はどのような社会なのか、ここでは大阪府警をその先駆的な例として取り上げ、参考にし、考察してみたい。

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南青山児童相談所騒動に見る都市の排他性

東京港区の南青山に建設予定の児童相談所を巡り議論が起きているようだ。

「話題になっている」ことを耳にするまで詳しく知らなかったので、改めて、確認してみた。「南青山」で検索してヒットした記事や、主要紙のホームページで検索して出てきた記事をざっと見た限りでは、反対意見があること自体は、すでに過去の説明会で出ていて報道されていたようだが、最近のワイドショーで反対派の分かりやすい発言が取り上げられて話題になったようだ。

今回、この件で注目したいのは、その是非ではなく、

「本来、自由で多様性に富むはずの都市部で、なぜ排他的な運動が起こるのか」

という点である。

この点について、「排他性」という傾向が、「場所」という要因ではなく「人」という要因で起こることを、考察したい。

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「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018」の結果から分かったこと

2018年9月11日。一つの選挙が終わった。

「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018」(株式会社明治)

結果は、たけのこの里の勝利だった。

株式会社明治、”きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018”。
https://www.meiji.co.jp/sweets/chocolate/kinotake/cmp/2018senkyo/
(参照2018-09-12)

[2019/06/24追記:上記の特設サイトについては、現時点でリンク切れになっています。当記事の続報である”総選挙で敗れたある政党の半年後の末路―「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018」後日談”[2019/03/29公開]を執筆時に確認済み。]

上記のサイトによれば、得票率は

  • きのこ党 42%
  • たけのこ党 44%
  • どっちも党 14%
    [きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018]

だったようだ。僅差の勝利だったことがうかがえる。

この結果が、国民の間に深い亀裂を生むものなのか、それとも、活発な論争を通じてより良い方向に進むものなのか、考察を試みたい。

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ごはんを食べすぎてお菓子が食べられなくなった話

子供のころ、必要以上におやつをねだると、こういわれた。

「お菓子を食べすぎると、晩御飯が食べられなくなるよ」

けだし、正論である。

そして大人になって、この言葉を言われる方から言う方に変わった。

そして、自分自身に問いかける言葉も逆になっているのに、ふと、気づいた。

「ご飯を食べすぎると、お菓子が食べられなくなるよ」

そんな、私も年をとったなー、というお話を。

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日大アメフト悪質タックル問題と道徳教材「星野君の二塁打」

もはや、説明不要ともいえる「日大アメフト悪質タックル問題」。

2018/05/06に行われたアメリカンフットボールの日本大学と関西学院大学の定期戦で、悪質な反則プレーが行われた件は、アメフト関係者によって早い時期に指摘されていた。

三尾圭、”大学アメフト頂上対決で行なわれた不可解で危険なプレー”、2018年5月7日(月)17:34。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kiyoshimio/20180507-00084938/
(参照2018-07-30)

問題の発覚当初は、情報が錯綜し、監督から悪質タックルの指示があったかどうのかが明確になっていなかった。

スポーツ報知、”独占入手!タックル謝罪文 日大・内田監督、自身の指示には触れず「選手が違反行為」”、2018年5月17日5時0分。
http://www.hochi.co.jp/sports/ballsports/20180517-OHT1T50034.html
(参照2018-07-30)

だが、実際のプレー動画が繰り返し再生され内容が分かるとともに、アメフト関係者以外にも周知されるようになった。

私が、この件で以前別のブログに書いたのは、2018/05/17のことだ。その時は、まだ、公式発表と報道から伝わる関係者の証言のズレに、疑問点が多かったため、推測・仮定した上で、道徳問題の視点から取り上げた。

前身ブログ記事、”日大アメフト悪質タックル問題を道徳教材「○○君のタックル」として考えてみた”、2018/05/17。
http://t-hajime.webstarterz.com/nichidai-phoenix-tackle-doutoku/
(参照2018-07-30)

その後、

関西学院大学側の抗議会見、疑わしい日大側の説明、その後の選手個人と学校側の両極端な評価となった謝罪会見、連盟の処分、後手に回った日大側の処分

などと、様々な話題と内容の詳細が次々と提供され、明らかになっていった。

今回は、これまで明らかになった点を踏まえた上で、この件は、

「監督者から反則プレーを示唆されたときにどのようにふるまうべきか」

という「道徳的教材」として、非常に参考になるケースであることを論じたい。

[当記事は、前身ブログ「はじめはみんな初心者だ」での記事「日大アメフト悪質タックル問題を道徳教材「○○君のタックル」として考えてみた」(公開日:2018/05/17)に、その後明らかになった点を考慮して、加筆・修正したものです。当ブログでの公開日:2018/07/30]

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