この記事のこの場所に「この記事には広告が含まれます」という一文が目立つように書いてあります(自画自賛?)
《以上広告アナウンスでした。以下本文》
持っているもの
- FAXを利用した経験
- 電話の仕組みの大まかな理解
持っていないもの
- 電話は疑問に思わないのにFAXの仕組みが理解できないという開き直り
FAXを送ったとき、何度やっても原稿が戻ってくるので、何回も送りなおしていたら、相手先から、「同じものが何枚も送られています」と苦情が来た。
これは、機械オンチの人がFAXを初めて送ったときの笑い話として、よく挙げられた例だ。
だが、果たして、これを笑っている人は、FAXの説明をできるのだろうか。
「機械オンチの人に説明できますか」と言われて、自信をもって答えられるのだろうか。
今回は、初心者がFAXの仕組みをいかに考えたかを勝手に解説する。
[当記事は、前身ブログ「はじめはみんな初心者だ」での記事「初心者がいかにFAXを理解したか」(公開日:2018/02/20)を、加筆・修正したものです。当ブログでの公開日:2018/08/14]
1.FAXをコピー機でたとえる
よくわからないものについて説明する時には、実際に疑問なく使用しているものにたとえると、理解の助けになる。
その方法で説明すると、
FAXはコピー機の1種
である。
FAXの仕組みがよくわかっていない人でも、コピー機の次の説明、
「コピー機は原稿を読み取ってコピー用紙に複写する」
この仕組みを当たり前のように理解できているのなら、
FAXは、
原稿を読み取り→(電話線でデータを送信)→相手側のFAX機にコピー複写する
の仕組みだ、と説明すれば理解できるだろう。
つまり、コピー機は読み取り機械と出力機械が一台の機械の中で一体化しているが、同じようにFAXも、
読み取り(自分のFAX)―電話線―出力先(相手先FAX)
という、電話線という長い配線をつないだ大きなコピー機として考えればわかりやすい。
これが理解できれば、FAXで原稿が手元に残るのは当然だ。
冒頭の例のような勘違いが起こるのは、「FAXを送る」という表現で、手紙のように原稿紙自体も相手に送られると思い込んでしまったためであろう。コピーをしたとき、原稿が残るのは当然だと思っている人でも、FAXは別の仕組みだと思い込んでしまっている。(ただ、コンビニ等でコピーした時、うっかり原稿を取り忘れてしまうのはよくあることだが)。FAXでも、実際には、原稿に書かれているデータを相手に送っただけであり、原稿が手元に残るのは当然である。
逆に言うと、原稿が手元に残るのが不思議に思っている人は、
- 紙原稿が何らかのテクノロジーで分子レベルやそれ以下に分解され、電話線を通って、遠隔地に移動し、相手先の機械で復元されている
- FAXの入り口と出口が何らかのテクノロジーで時空を超えてつながっている
と理解しているのであり、その立場からすると、
「いまだに現代の地球人は、データの送信しかできないのか」
と笑っているのかもしれないのである。
2.通話とFAXの理解度の差
こういった勘違いが起きた原因の一つは、電話が先に一般に普及し、当たり前のように受け入れられていることが大きい。
仕組み的には、電話もFAX同様に、
送話器の音声→(電気信号に変換されて電話線を通じて転送)→受話器で再現
である。
電話の仕組みを不思議に思っていても、便利で実用的であれば、その仕組みを理解しないまま使い続ける。
電話を当たり前のように使っているので、電気信号に変換されているのに、声そのものが、移動しているように思っているのである。電話を使用するだけであれば、いちいち「電気信号に変換されて」などと理解するよりは、「よくわからないけど声が届いて通話できる」「糸電話のように声がつながっているのだろう」と納得したほうが、話が早く、日常生活を営むのには十分だ。
この電話のイメージが先にあるので、FAXも、紙ごと移動していると、錯覚してしまいがちなのであろう。
電話の仕組みを理科で学ぶ時、糸電話を用いるが、これも、実際には音声データを糸による振動で伝えているのだが、これが実際の電気信号による電話への理解に結びつくのは、なかなか難しいのだろう。
FAXで紙(データ)を送ることができることに疑問を持つのなら、電話ができることに疑問を持って当然なのに、そうならないのは、電話が当たり前のように受け取られているからである。
逆に言えば、電話の仕組みを本当に理解しているのであれば、FAXの仕組みも理解できる。
3.その先の説明は
以上が、簡単な、FAXの説明だが、疑問点はまだまだ出てくる。
FAXはコピーの1種、と言ったが、では、コピーの仕組みを説明できるのか。
また、電気信号の転送にしても、電話線ではなく、携帯電話はどうなのかと、説明不足に感じる人もいるだろう。
携帯電話が当たり前の時代では、電話線に疑問を持ったり、逆に電話線自体を無意味な存在だと、前提にする人がいる可能性もある。
その意味では、私も、真の意味で、FAXを理解しているとは言えないし、理解の前提が異なる人に対しては、うまく説明できた気がしない。
あくまで初心者の理解という限定で、「何言っているのか分からない」という批判はご勘弁願いたい。
まとめ
- FAXの仕組みを初心者がいかに理解したか
- FAXに対する誤解
- FAXは電話線という配線でつながれた遠距離コピー機
- FAXを疑問に思うならその前に電話の仕組みに驚くべき
- 説明は難しくうまく説明できた気がしない
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