初心者がいかに「優勝マジック」に関する用語のややこしさを力説したか(2021年度版)

ついたり消えたり、点灯したり消滅したり、減ったり変わらなかったり、再点灯したり再消滅したり、「逆」についたりつかないまま終わったり、・・・などなど。

様々に表現できる、プロ野球での「優勝へのマジック」。

毎年、ペナントレース終盤戦になればニュースや新聞でよく見る言葉だが、実際にどういう仕組みなのかは、正直、うまく説明できたためしがない。「マジックが消滅」などと聞いても、「(ウチのひいきのチームが)有利になったのか不利になったのか、どっちだ?」と一瞬、考えてしまうことが多い。

当ブログでも、毎年のように、「優勝マジック」について説明したり、実際のペナントレースの結果に即して図式化して追ってみたり、と、しているものの、空回りしてうまく伝わっている気がしない。

実際、過去、説明している時も、「『可能性の消滅』と言っても、まだ優勝の可能性はあるんだけど伝わってるかな」と不安になったり、この表現でいいのかな、と疑ってしまうことが、何度もあった。

そこで当記事では、「優勝マジック」を表現する時に使われる用語がなぜ分かりにくいのかを、初心者なりに力説したい。

そしてその上で、どうすればいいのか、基本方針を考えてみたい。

[具体的な改善点の提案については、次回記事で。(予定)]

[当記事の内容は、記事執筆時(2021年時点)での個人的な考察による、暫定的な結論です。実際の個人的な使用に際しては、状況に応じて変更したり、(無意識も含めて)当記事と反する記述をすることもあるかもしれませんので、前もってゴメンナサイ。]

「優勝マジック」に関係する述語の分かりにくさ

「マジック」に関する用語でややこしいのは、「点く(つく)・減る・消える」などの述語がつくことで、何を意味しているのかすぐには分かりにくいためだ。

例えば、よく使われる、

マジックが減る

という言葉。

聞いただけでは、それが、ひいきのチームが有利になったのか不利になったのか、直感的には分かりにくい。「減る」のはいいことなのか悪いことなのか、どっちの意味で使われているのかを、いったん頭の中で考えなければ答えは出ない。

(身近な例で言えば、「貯金」と「借金」の関係。このように正反対の意味を持つ言葉同士の関係だと、同じ「減る」でも、「貯金が減る」と「借金が減る」とでは、逆方向への動きになる。)

一般的なイメージで言うと、「減っていく」の延長に「消える」がありそうなものだが、

「マジックが減る」・・・「優勝に近づく」
「マジックが消える」・・・「優勝に遠ざかる」

というように、同じ「マジック」が主語でも、「マジックが減る」ことと「マジックが消える」ことでは、互いに正反対の方向へ動いている。

また、

「消滅」

という言葉も、マジックに関しては様々な場面で使われるが、これも混同しやすい。

「優勝マジック」は、「(他チームの)自力優勝の可能性」と裏腹の関係にあるため、同じ「消滅する」という言葉が述語につくと、

「マジックが消滅する」・・・「(他チームの)自力優勝の可能性が復活する」
「マジックが復活する」・・・「(他チームの)自力優勝の可能性が消滅する」

というように、「消滅」が、ある他チームにとっては「復活」を意味する。(その逆も)。

このように、同じ「消滅する」という表現でも、(ひいきのチームにとって)プラスに受け取れる場合と、マイナスに受け取れるときがあって、ややこしい。

「優勝マジック」に関係する用語のイメージの分かりにくさ

「優勝マジック」に関する用語のややこしさは、視点が違えば印象も違うことだ。

例えば、

「優勝マジックが減る」

という言葉に対するイメージ。

「優勝マジック」は、ファンにとって、ひいきチームに点いたのならプラスの評価だが、ライバルチームに点いたらマイナスの評価になる。

その一方で、「減る」などの言葉は、数学的な意味でも「マイナス」であり、それに引きずられて印象的にも「マイナス」のイメージが付きやすい。

「優勝マジックが減る」という表現は、ひいきチームのファンにとってはプラスなのだが、「減る」というマイナスの表現で一瞬戸惑い、逆に、ライバルチームのファンにとってはマイナスのイメージに「減る」という表現が重なることで戸惑いやすい。

「減る」以外でも、同様のことが起こっている。

「優勝マジック」には、「消える」、「消滅する」、「復活する」などの言葉が使われているが、

「優勝マジックが消滅した」

と聞いても、よほど慣れた人でないと、それがひいきのチームにとって有利になったのか不利になったのか、直感的にすぐに理解できないだろう。

一方、

「優勝マジックが0になった」

というのは、優勝決定を意味する。

「消滅した」と「0になった」では、似ている表現だが、生じた内容は、正反対(前者が「優勝から遠ざかる」、後者が「優勝が決まる」)だ。

主語によって立場が逆になるし、そこに付く述語次第で、イメージが、重なったり、打ち消しあったりして、結局自分のひいきチームにとって、プラスなのかマイナスなのか、分かりにくくなっている。

「自力優勝の可能性の消滅」の分かりにくさ

「優勝マジック」が、点いたり消えたりする過程では、

「自力優勝の可能性が消滅」
「自力優勝の可能性が復活」

などと表現される。

ここでややこしいのは、

「自力優勝の可能性が消滅」したからと言って、必ずしも優勝の可能性が無くなったわけではない

ことだ。(注:ただし、自力優勝の可能性が消滅したと同時に優勝の可能性が無くなるケースは存在する)。

あくまで、その時点での「自力優勝の可能性が消滅」しただけでであって、その後の展開次第(いわば「他力」次第)では、「自力優勝の可能性が復活」する。

一方で、「優勝の可能性が消滅」した場合は、(そのペナントレースでは)「優勝の可能性が復活」することはない。(念のため、細かいことを補足すると、ペナントレースの優勝の可能性は無くなっても、CS等の制度によって、日本一になる可能性は、ゼロではない時があるので、さらにややこしい。)

「自力優勝」の「可能性」は、簡単に消滅したり復活したりするのに、「優勝」の「可能性」は、一度消滅すれば(基本的に)復活しない。

こんなことが起こるのは、「可能性」の前提する範囲が異なる(「自力優勝の可能性」はその時点での条件、「優勝の可能性」はペナントレースを通じての条件)ためだが、その説明も無しに様々な場面で「可能性」と言われても、戸惑うだけだろう。

「優勝マジック」の「対象チーム」の分かりにくさ

「優勝マジック」は、

「自力優勝(残り試合を全勝すれば文句なく優勝できる)の可能性」が1チームに絞られたとき

に、点灯する。

仮に、その絞られた1チームを「A」とする。

その時、ニュース記事では、

Aの優勝マジック《数字》が点灯  [注:《数字》は任意の正の整数]

と、《数字》が突然出てくるので、唐突に感じてしまう。

その数字の根拠を知りたいのに、解説記事を読んでも分かった様な分からない様な曖昧な感じで終わってしまう。(個人の感想です)

実際の過程では、A~Fまでの6チーム存在するとして、Aの視点から見れば、

Aは、

Bに対しては「あと《数字b》勝すればBを上回ることが決定する」
Cに対しては「あと《数字c》勝すればCを上回ることが決定する」
Dに対しては「あと《数字d》勝すればDを上回ることが決定する」
Eに対しては「あと《数字e》勝すればEを上回ることが決定する」
Fに対しては「あと《数字f》勝すればFを上回ることが決定する」

と、各チームに対して、「あと《数字》勝すれば上回る」に当てはまる《数字》が算出される。

おおざっぱに言えば、

・A以外の各チーム(B~Fのチーム)が残り試合を全勝した場合の勝率(最高勝率)を算定
・その算定したそれぞれの最高勝率を上回るのには、Aはあと何勝すればいいのかを各チームごとに算出

という流れで行われている。(注:正確に言うと、同率になったときに別の条件に従って上位が決定している場合は、上回らなくても並ぶだけでよい)。

そして、A以外のB~Fのチームすべてに自力優勝の可能性が無くなったとき、その中で(数字b~fの中で)一番大きな数字(仮にここでは《数字b》とする)が、

優勝マジック《数字b》

と表記される。

(優勝マジックの数字は、「数字b~fの中で一番大きな数字」であるため、その時点での順位は直接は関係ない。マジック対象チームが2位ではなく3位以下のチームだったり、複数チームが同時に対象だったり、その時点で1位ではなく2位以下のチームにマジックが点いたりするのも、そのためである。)

ここで表現される上で、分かりにくいのは、

「優勝マジック点灯チーム」と「優勝マジック対象チーム」は別

であることだ。

「優勝マジック」が点灯したのはチームのAであり、いわば主人公なのだが、「優勝マジック対象チーム」は、Aではない。あくまで、Aから見て、一番大きな優勝マジックの《数字》のチームBが「優勝マジック対象チーム」となる。

「優勝マジック対象チーム」とは、「優勝マジックが点灯したチーム」ではなく、

優勝マジックが点灯したAから見て、あと何勝すればそのチームを上回ることができるかという(他の各チームに対しての)数字の内、一番大きい数字を持つチーム

であるのだが、この説明をはしょって、ただ「対象チーム」と言われても、一瞬戸惑ってしまうのも当然だろう。

『優勝マジック』に関するややこしさを整理

以上の内容からまとめると、「優勝マジック」に関する用語のややこしさは、

・述語表現の統一性の無さ
・「プラス」と「マイナス」イメージが、内容と表現で混同
・「可能性」を前提とする範囲の説明の無さ
・「対象チーム」が分かりにくい

という点にある。

統一性がないため、同じ「減る」「消滅」でも、様々な場面の様々な内容で使われる。語感のイメージに沿った内容の時もあれば、正反対のイメージで受け取られる場合もある。

「可能性が消滅」したのにすぐに「復活」したり、かと思えば、「完全消滅」で「復活」がなかったり。

「マジック対象チーム」が、マジックが点灯したチームじゃなくて、追いかける側を意味していたり。

これらの分かりにくさや混乱を避けるには、どうすればよいか。

以上のような問題点を踏まえれば、

使うべき用語を整理し、視点によって統一することが好ましい

と、当ブログでは考える。

「『優勝マジック』に関する視点と用語を統一すること」の提案

「優勝マジック」に関する用語の混乱の元がはっきりしたので、

誰からの「視点」なのかをはっきりさせる
使うべき「用語」をイメージに沿ったものにする
幅を持った表現があるものは避けて限定的にする

ことが望ましい。

そこで、基本的な方針として、

・主語が分かりにくい場合の視点は、「優勝マジックが点灯したチームから見たもの」に統一
・関係する用語も、「優勝マジックが点灯したチーム」にとってのイメージに即した表現に
・様々に表現される言葉を、同じケースでは一定のルールを作って統一
・「可能性」、「対象チーム」などの範囲や意味が分かるような表現や区別

することを提案したい。

この記事を進めていく上で、いくつか改善案も浮かんだが、長くなりそうなので、具体的な改善案の内容については、次の記事[追記”分かりにくいプロ野球の「優勝マジック」の用語の改善案(2021年度版)”]に譲ることとしたい。


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