初心者がスポーツチームを立ち上げた話(4)

スポーツチームの立ち上げ-試合のマッチング

持っているもの

  • 試合をできるまでに育ったスポーツチーム
  • 練習試合を組めるツテと準備

持っていないもの

  • 試合を組んだことのある経験
  • 特定の対戦相手

前回は、ユニフォームを作り、試合ができる用具の準備について説明した。

形が整ったのでいきなり大会に参加することも可能だが、ここでは、まず、用具をそろえるのと前後する形で練習試合を組むことから説明したい。

[当記事は、前身ブログ「はじめはみんな初心者だ」での記事「初心者がいかにスポーツチームを作ったか(4)」(公開日:2018/02/19)を、加筆・修正したものです。当ブログでの公開日:2018/10/22]

1.練習試合を組む前に考慮すべきこと

練習試合自体は、相手チームの了承さえ得られていれば、ユニフォームがそろっていない不完全な形でも試合を行うことは可能だ。了承が得られるのなら、むしろ相手チームのご厚意に甘えて、最大限失礼のない形で、練習試合をさせてもらった方がよい。はじめてのチームでは、試合形式でやってみないとわからないこともあり、その結果、背番号の決定等に影響が出ることも多いからだ。

練習試合が組めるのなら、相手チームの了承を得たうえで、用具がそろう前の早い時期からでも組んだ方がよい。

ただ、試合をするためには、様々な条件がある。

当たり前だが、対戦相手と場所が必要だ。

始めたばかりの実績がないチームに対して、既存のチームは実力差がわからないので、簡単に受けてくれるわけではない。
こちらは新参者である立場なので、お願いする立場であることを忘れず、対戦相手を求めるようにしたい。

試合場所を確保することも必要だが、初心者のチームはその場所を確保すること自体が難しいことが多い。
できればこちらで確保して、対戦相手を招待する形が一番いい。だが、確保できなくて相手チームが用意してくれてた場合は、それに甘えるのも仕方ないといえる。
その場合は、使用料を負担するとこちらから申し出るようにしたい。

また、初めて会う相手やはじめての場所などでは、「審判をどうするのか」、「何人か事前に来てグランドの整備を」、「この試合場所は全面禁煙」、「駐車制限があるので車の台数はチーム〇台まで」などの問題も出てくるので、前もって、注意事項を確認し、分からないことは聞いておくようにしておきたい。

2.初心者チームが練習試合を組む方法

練習試合を組むには、

  • 知り合いのチームに頼む
  • 関係者に紹介してもらう
  • 様々な媒体(ネット以外も含めて)を利用する

などの方法が考えられる。

知り合いのツテがあるのなら、それに頼るのが手っ取り早くて、一番良い。

だが、そのツテがない場合、もしくは知り合いのチームがいても実力差等の関係で練習試合を組めない場合は、別のツテを探すことになる。

その場合、頼りになるのが、そのスポーツの関係者である。

これまで初心者がスポーツチームを作る過程を説明してきたが、そこで見てきたように、リーグ運営や大会関係者、ユニフォームや用具を購入した際のスポーツ店などに、問い合わせる機会が何度もある。そこで顔なじみになって、その関係者に練習試合のあっせんを頼んでみるのも手だ。
そのスポーツ関係に顔が広い人は、スポーツの発展を心から望んでいる人が多いので、快く仲介してくれる場合が多い。その場合は、素直に甘えよう。
(もちろん、こちらは新参者であり、中には新規参入をよく思わない人もいるかもしれないので、そのあたりは、状況を見てごり押ししないようにしたい。)

そして、最後は、メディアを使って対戦相手を求める方法だ。

今だと、ネットで探す話になるのだろうが、以前は、公民館の掲示板や地域紙(コミュニティーペーパー)などで、対戦相手募集がなされるのが普通だった。(メンバー募集等も)。
スポーツの種類によっては、ネット時代の今でも、チームの代表者がネットを使わないなどの理由で、公民館などの実物の掲示板や地域紙が影響力がある場合があるので、見落とさずに、大いに利用したい。(練習会場や試合会場でもそういった掲示板が利用できる場合があるのでチェックしておきたい)。

もちろん、ネットでの募集も広範囲で手軽で便利な面も多く、大いに利用したい。ただ、ネットの場合は、ピンからキリまであって、競技や地域によって、どれが一番最適なのかは、それぞれだ。
これに関しては、更新が頻繁なのか、実在するチームだと確認できるのか、など、注意深く観察するしかない。

いずれにせよ、ネットで募集と言っても、結果的に、相手チームの担当者と直接連絡を取り合うことには変わりはなく、関係者を介しているわけではないので、お相手の信頼性をしっかりと自分で判断する責任がある。最終的には、メールにしろ電話にしろ掲示板上にしろ、直接確認しあうことになるので、お互いの条件を満たすように話し合うことが必要だ。

事前になって、話し合いがこじれると、お互いの予定が狂うので、前もって、しっかりと確認しあうことが大切だ。

3.練習試合に際しての注意点

こうやって練習試合にこぎつけたら、当日、実際に会って試合ができることになる。

その際に気を付けておきたいのは、それぞれにおけるマナーだ。

まず会場だが、こちらが用意した場合は、相手が初めての場所であれば、施設の利用規則などの注意点を伝えておき、住所や道のりを説明し、場合によってはエスコートする。
以前と比べればナビが発達して、はじめての場所でも迷うことはかなり減ったと思えるが、相手がナビを持っていない場合や、広い施設の場合だと入口が分かりにくい場合もあるので、その時は迷わないようにお互いが分かる地点の途中まで出迎えるようにしたい。

逆に、招待されて初めての場所の場合は、その会場のルールに注意したい。交通手段や、禁煙などのルールがある場合は、メンバーに徹底しておくこと。特に、会場が小学校などの場合は、喫煙などもってのほかで、吸い殻を残しただけでもすべてのチームが出禁になりうるので、相手チームに迷惑をかけることは絶対にダメである。

またプレーにおいては、決して手を抜いてはいけない。

はじめての相手の場合、実際に対戦してから、実力差が初めてわかるときがある。実力差が大きく出て、自分たちがかなう相手ではないと思い知らされると、あきらめてどうしても緊張感がなくなってしまうが、どんなに点差が開いても全力を尽くすべきである。たとえ初心者で下手でも、一生懸命なら、相手には通じるからだ。逆に、いくらうまくても、手を抜いていると思われたら、相手チームに失礼であり、次は呼ばれないことを自覚しておくべきだ。

4.練習試合後のケアも

練習試合ができたことは、チームにとっての財産だ。そして、対戦相手との関係ができたことも大きな財産になる。

実際に試合ができたことで、チームとしての現時点での実力の結果が出て、できた点・反省点が浮かび上がってくる。そこで気づいた点を、メンバーで話し合うことも、チームとしても大きい。

また、たとえ我々のチームが下手でも一生懸命やっていれば、対戦相手もアドバイスをくれるものだ。そしてそのアドバイスを受けてうまくなっていけば、再び練習試合に応じてくれる。そうして将来的に、練習試合に呼んだり呼ばれたりの関係になって切磋琢磨できるようになれば、お互いにとってうれしいことである。

そのためには、試合後も、相手に礼を尽くし、できれば次回の約束を取り付けたい。また、メンバー間で試合の反省を話し合う場を作ることも大切なことである。

練習試合となると、相手があることなので、見つけるのが難しかったり、予定を合わせたり、会場を手配したりなどの連絡調整に手間がかかる。

それだけに実現した時の喜びは大きい。そしてそこでできた縁を次につなげるためにも、礼を尽くし、マナーを守り、プレイに全力を尽くすことが大事だ。

次回は、いよいよ、リーグ戦や大会に参加する手続きについて紹介したい。

初心者がスポーツチームを立ち上げた話(5)完結

まとめ

  • 練習試合を組む前に考慮すること
  • 練習試合の相手を探すには、いろいろなツテやメディア媒体をフルに利用しよう
  • 相手の要望とこちらの要望は事前によく連絡しあって確認しておくこと
  • はじめての会場の時は、行くまでの案内、会場を利用するマナーをしっかりと通知しておくこと
  • 試合は下手でも全力で
  • 終わってからは反省会。相手チームにもお礼をして、次回につなげよう

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