はじめてコイン精米を利用した話

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この記事のこの場所に「この記事には広告が含まれます」という一文が目立つように書いてあります(自画自賛?)
《以上広告アナウンスでした。以下本文》

持っているもの

  • 玄米10kg
  • 玄米10kgをもってコイン精米機まで行って帰ってこれる手段
  • 精米代金(コイン精米機が受け付けている貨幣)

持ってないもの

  • 玄米の状態で頂いた経験
  • 精米の知識
  • 家庭用精米器

生活環境が違えば、当たり前のことが当たり前でない。

精米に関しても、農家の人や、普段から玄米をいただく人にとっては当たり前のことなのだろうが、これまで精米されたお米をお米屋さんやスーパーで買ってきた私にとっては、玄米には縁がなかった。

それが、ひょんなことから、人生の人間関係の変化で、玄米をいただくことになった。そして、今まで一度もコイン精米機を使った経験のない私が、時折関心もなく見かけるだけの存在だったコイン精米機を、初めて利用した経験を勝手に報告する。

[当記事は、前身ブログ「はじめはみんな初心者だ」での記事「はじめてのコイン精米」(公開日:2017/09/07)を、加筆・修正したものです。当ブログでの公開日:2018/06/16]

1.はじめてもらった玄米

笑い話のように、昔からよく言われるのが、

「若い人に、お米を研げ、といったらお米に洗剤を入れようとしたので慌てて止めた」

と若者を揶揄するような話であるが、正直言って私には笑えない。

わからないことはわからなくて当然であり、問題なのは、わかっていないのに人に教えてもらおうとしないことと、周りがそれを教えなかったことである。この話は、無知な若者を笑うより、それを教えてこなかった周りの環境の深刻な状況を表現しているものである。

知らないことは、礼を尽くして知っている人に聞けばいい。

一番手っ取り早いのは、直接聞くことだ。

話はそれたが、初めて玄米をいただいた私は、どうしたらいいのかわからず、いただいた人に直接聞いた。

その人は、「こんなの常識だ」という態度を一切見せずに、親切に、

  • 近所にあるコイン精米機でできるよ
  • 好みに寄るけど、ウチは白さは「上白」でいつもやってるよ

という情報を教えてくれた。

2.コイン精米機を探して

つぎに、見かけたことはあるけど使ったことのないコイン精米機について、情報を集めることにした。

何十年も前にはもっと近所にあった気がしたのだが、改めて調べると、私の家から10㎏の玄米を担いで歩いていけそうな距離には見つからなかった。これまでそれほどコイン精米機を意識して生活をしてなかったので、「あそこにあったような」と思って近くを通った際に、改めて見ると、思っていた景色とは違っていたりで、見つけることはできなかった。「そこにある」と思っていた景色も、ひょっとしたら、以前はコインランドリーだったり、通りから見えないようにされた昼間は動かない謎の自販機などを、コイン精米機と混同していたのかもしれない。

ネットでも検索してみたが、さすがに需要がないのか、メーカーや系列店舗の垣根を取っ払った「コイン精米機MAP」は、見つけられなかった。結局、JA(農協)の系列店に設置してあることが多いことを知り、地域のJAのホームページから、家から一番近くJAの店舗を調べ、そこにコイン精米機があることを確認した。

ただ、そこへ行く前に、たまたま別の人から、その店舗のちょっと先に、昔からやっているコイン精米機が10㎏100円である、という情報を手に入れた。私のネット検索能力では発見できなかった情報で、その情報をくれた人もそこで精米していると聞き、今回は、その精米機で初めての精米をすることに決めた。

3.いざ、コイン精米機へ

私の場合は、自家用車があるので、車で玄米10㎏を運んで行った。
人によってはこれが大変なので、家庭用精米機を買ったほうがいい人もいるだろうな、などと思った。

玄米をいただいたときは、分厚い紙袋に入れてもらっていて、その袋のままコイン精米機へ持って行った。そして、精米後の出来上がりは、大きめの破れにくそうなビニール袋で受け取ることにした。(念のため、底抜けしてないか、穴が開いていないかを確認し、さらにビニールが引っ張っられたり引っかかったりして伸びないように、そのお米の入ったビニール袋を丸ごと入れれる大きめのトートバックも持参した。)

コイン精米機に着き、車から玄米を降ろして、精米機の前まで行く。

ここに精米機があることは以前から通りかかったことがあるので何となくだが知っていた。近づいてみて、実際には、3台もあることに初めて気づいた。

先客はいなかったので、その3台をじっくり見比べてもよかったのだが、10㎏を抱えているので、とりあえず一番手前のコイン精米機を選ぶ。

透明のガラスの引き戸になっていて、張り紙で、

「鳥が入ってくるので必ず扉を閉めてください」

の注意書きがあり、10kgをいったん下ろして扉を開け、再び10kgを抱えて中に下ろし、素早く扉を閉めて、コイン精米機の前にたどり着いた。

4.精米へのイメージトレーニング

左側に鉄製の台があったのでとりあえず、10㎏の袋をいったんそこに預け、コイン精米機の説明文を熟読する。

流れでいうと、

使用可能か確認 → 使用量に応じてコイン投入 → 玄米投入 → 白さ選択 → 精米 → 精米を受け取り

ということだった。

早速その流れに沿ってイメージトレーニングをする。

使用可能かどうかは、ランプがついているかどうかで判断できるようだ。使用確認のランプがついていることを確認すると、点いていたので、OK。
もし気づかずに、先に玄米を投入した後に、使用不可だったら目も当てられないので、しっかりと確認だ。

次に、今回は10㎏なので料金表を見ると本当に100円だった。安い。果たしてこの値段で、設置者側は元が取れるのだろうかと心配になるが、「激安自販機」のような何らかの理由があるのだろうと思いながら、100円玉を投入。ちゃんと受け付けてくれたのを確認。
念のために、玄米投入前に、前の人の分が残っていないか、違うものが入っていないかをしっかり確認。

機械が100円玉を受け付けてくれて、投入口と受け取り口に問題ないことを確認して、袋をひっくり返しながら玄米を投入口に投入。玄米投入後、白さを3つから選択、「上白」・「標準」・「8分」とあったが、今回は個人の好みで「上白」を選択。

精米が始まり精米されたお米が出てくる。

受け取り口は、金属性の漏斗状になったところでいったん受け取り、ペダルを足踏みすると、底がスライドして抜けて、その下で袋を持って精米を受け取る仕組み。ペダルの足踏みを外すと、底のスライドが戻って漏斗状の受け取り口に貯まる仕組みだ。

ここまでイメージできたので、受け取りの足踏みペダルの感触を試し、早々と受け取りのビニール袋を外側のトートバックごとスタンバイする。

(この流れで気づいたが、今回利用した精米機には「一度に投入できるのは30kgまで」との注意書きがあり、持ってきた玄米10kgの袋は、玄米10kgをすべて投入した後には、空いた袋になるので、そのまま受け取りに使うことは十分可能だ。ただ、今回は用意していた別のビニール袋で受けることにした。)

5.いざ精米へ

そしていよいよ実行に移る。イメージした通りに、100円投入し、受け付けてくれたのを確認し、袋から玄米を投入口に、入れていく。

袋をひっくり返し、持ってきた玄米が一粒も残らず投入されたのを確認し、白さを選択する。今回は、私の当初の予定通り、「上白」を選択(個人の好みです)し、ボタンを押した。

すると、少し大きめの機械音がしてびっくりしたが、精米が開始された。そこから時間差があって、精米されたお米が出てきて、漏斗状のところにたまっていく。少したまったところで、その下にちゃんと受け取るように袋を置けているのを改めて確認し、試しにペダルを踏むと底がスライドされてお米が落ちてきて袋で受け取れた。

その後は、精米後のお米がたまってはペダルを踏み、たまっては踏みを繰り返し、ペダルを勢いよくふんだりゆっくり踏んだりして変化を試したりしたが、特に意味はなかった。

しばらくすると精米が出尽くしたようだが、しばらく機械音は続いた。もともと10㎏なかったのか、それとも機械が10㎏+αの設定になっているかは不明だが、持ってきて投入した分はすべて精米しつくしたようだ。念のため、機械音が鳴りやんで、完全に止まったのを確認してから、受け取ったビニール袋の口付近に残ったお米を中に払い落とすように揺らし、中に入ったのを確認してから、口を締めた。

投入口にも受け取り口にも残りが無いのを確認。空になった方の玄米の袋を折りたたみ、忘れ物がないかを確認し、精米の入ったビニール袋とともにトートバックに入れて退出する。

入出した時と同様、鳥が入らないように、素早く扉を開け閉めし、しっかりと扉が閉まったのを確認し、車に精米を載せ、家に帰った。

ありきたりな結論だが、そのお米を炊いたご飯は、いつも以上に、おいしく感じた。

まとめ

  • 今まで縁のなかった「コイン精米機」に初心者がいかに挑戦したか
  • あとからいろいろな人に聞いたが、今回のような10㎏100円はやっぱり格安らしい。確かに、場所代・電気代と回転率を考えれば儲けが出るのか謎だ。
  • あとから調べたら、最近のコイン精米機は、無洗米もできるなど高機能らしい。ただ、その分お値段もして、コインだけでなく千円札も受け付ける機械もあるらしい。
  • いわゆる「買い物難民」の問題は、ある意味、コイン精米機が近くにない場合でも発生するのかも
  • お米の、保存性と鮮度の関係は、精米機の存在で大きく変わると改めて実感

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