2026年春から、高校野球で、指名打者制(DH制、designated hitter)と、それに伴い(いわゆる)「大谷ルール」が導入される方向であることが、先日報道された。
高野連=日本高校野球連盟は、選手の出場機会を増やしピッチャーの負担軽減を図ろうと、来年春の公式戦から指名打者制を導入することになりました。
《中略》
先発投手が指名打者としても同時に出場し、ピッチャーを交代したあともバッターとしてそのまま試合に出場できるいわゆる大リーグでの「大谷ルール」も採用されます。
高校野球 指名打者制導入へ 2026年春の公式戦から 高野連 “大谷ルール”も採用 なぜ導入?【詳しく】 | NHK | #高校野球、2025年8月1日 20時53分。(参照2025-08-22)
興味深い内容だが、私は競技者でも関係者でもないので、その賛否については、ここでは触れない。
ただ、気になったのは、「大谷ルール」があればすべて解決、と思ってしまいそうな状況にあることだ。(個人の感想です)
自戒を込めて述べると、「オオタニさん」の名前がついていれば、不可能を可能にしたり、あり得ないと思っていた状況をリアルに再現できるのではないかと、思いがちだ。(あるいは、逆に、元通訳にスポーツベッティングで約1700万ドル不正送金された被害にあってもしばらくたってみれば何ともないぜ、と見えてしまったり・・・、以上は個人の思いがちです)
高校野球でDH制を導入する際に想定される問題点も、「大谷ルール」があればすべて解決、と説得されそうになる面があるのは否めない。(個人の否めないです)
よくよく考えれば、スゴいのは大谷選手であって、「大谷ルール」がスゴいのではない。「大谷ルール」を作らせたオオタニサンがスゴイ。(セカイのオオタニです)
そこで今回は、いわゆる「大谷ルール」がなぜ導入されたのか(逆に言えば「なぜオオタニ以前に存在しなかったのか」)を考えてみることで、高校野球でのDH制導入に伴う「大谷ルール」の採用によって、なにが解決し、なにが問題点として残るのかを、想像してみたい。
[公開:2025/08/23]
“高校野球DH制導入の問題点は「大谷ルール」ですべて解消するのか?” の続きを読む